2020.07.10
第7章 10 の知識エリア YOUTUBE動画PMBOK第6版の知識と手法
PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書 YOUTUBE動画 第7章
これから少しづつ定期的にアップしていきます。「PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書」 を片手にぜひご覧ください。
第1章 プロジェクトの基本
第2章 PMBOKの基本
第3章 10の知識エリア
第4章 プロジェクトの立ち上げ
第5章 プロジェクトの計画
第6章 プロジェクトの実行
この章では、監視コントロールプロセス群につ
いて解説します。監視コントロールプロセス群
では、実行プロセス群での作業実績データを利
用して、予実を分析する作業が中心になりま
す。また、成果物をテストし、クライアントな
どに受け入れてもらうプロセスも含まれます。
72 各分野の予実を評価する
実行プロセス群での作業実績データを利用した「予実(計画と現実)の分析」は、作業
の分野ごとに実施されます。つまり、そのような予実の分析は複数のプロセスに分か
れていますが、ここではそれらを総合して、予実の分析のポイントを解説します。
<まとめ>
・コントロールプロセスとは、分野ごとに予実を分析するプロセス
・コントロールプロセスは、管理者が日常的にメンバーに対して行っている管理である
73 ロジェクト全体の予実を評価する
PMBOK Guide では、Sec.72で解説した「各分野における個別の予実の分析」と、
「プロジェクト全体の予実の分析」は、別々に実施するものとされています。ここで
は、プロジェクト全体の予実の分析のポイントを解説します。
<まとめ>
・プロジェクト作業の監視・コントロールプロセスは、コントロールプロセスの結果を踏まえ、プロジェクト全体の予実を分析する
・管理者がプロジェクト全体の状態を定期的に確認して対処する
・プロジェクトに対して、コントロールプロセスよりも影響が大きい変更要求が提案される
74 提案された変更要求を承認する
変更要求は、実行プロセス群に含まれるプロセスや、監視コントロール群に含まれ
るプロセスなど、さまざまなプロセスから提案されます。それらの変更要求につい
て審議した結果、承認など「何かしらの判断」が与えられます。
<まとめ>
・統合変更管理プロセスでは、さまざまな変更要求が審議される
・提案される変更要求の影響度により、独裁的意思決定と会議のどちらを利用するかが決まる
・変更要求が承認されたあと、プロジェクト作業の指揮マネジメントプロセスにて新しい作業を行う
75 プロジェクトの状況を定量的に評価する
プロジェクトの開始から現時点までの、「スケジュールに関する状況と予算状況を測
定する」ことで、作業遅延や予算超過の有無を確認します。そのための分析方法を中
心に確認していきましょう。
<まとめ>
・アーンドバリュー分析には、プランドバリュー(PV)、アーンドバリュー(EV)、実コスト(AC)の3 つの数値が必要である
・3つの数値を利用して、スケジュール効率指数(SPI)、スケジュール差異(SV)、コスト効率指数(CPI)、コスト差異(CV)を算出して、遅延や超過の有無を評価する
・プランドバリューを集約した数値が完成時総予算になる