2020.04.27
第3章・第4章 10 の知識エリア YOUTUBE動画PMBOK第6版の知識と手法
PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書 YOUTUBE動画 第3章
これから少しづつ定期的にアップしていきます。「PMBOK第6版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書」 を片手にぜひご覧ください。
第1章 プロジェクトの基本
第2章 PMBOKの基本
第3章 10の知識エリア
この章では、10の知識エリアを1つ1つ取り
上げて、それぞれの知識エリアに含まれるプロ
セスの具体的な役割などを解説します。ほかの
知識エリアとの違いを意識しながら、しっかり
と特徴を押さえておきましょう。
24 プロジェクト統合マネジメント
まずは、プロジェクトやフェーズの進め方・管理や終結の方法について定義する、
「プロジェクト統合マネジメント」について見ていきましょう。ほかの知識エリアを
取りまとめる重要な役割を持つ知識エリアです。
<まとめ>
・プロジェクト統合マネジメントは、プロジェクトやフェーズの進め方・管理や終結の方法について定義する知識エリア
・プロジェクト統合マネジメントは、ほかの知識エリアを取りまとめる役割を担う
25 プロジェクト・スコープ・マネジメント
「プロジェクト・スコープ・マネジメント」とは、プロジェクトやフェーズにおける
作業範囲や、成果物の設定に関して定義する知識エリアです。「WBS」や「ワーク
パッケージ」などの用語もあわせて押さえましょう。
<まとめ>
・プロジェクト・スコープ・マネジメントは、プロジェクトやフェーズにおける作業範囲や、成果物の設定に関して定義する知識エリア
・WBS(Work Breakdown Structure)とは、作業分解図のこと
26プロジェクト・スケジュール・マネジメント
「プロジェクト・スケジュール・マネジメント」とは、納期管理に関する知識エリア
です。ワークパッケージを構成しているタスクの定義や、タスクの作業順序の検討、
スケジュールの定義などを行うプロセスによって構成されています。
<まとめ>
・プロジェクト・スケジュール・マネジメントは、納期管理に関する知識エリアである
・ワークパッケージとアクティビティは異なる作業単位であり、ワークパッケージを構成しているのがアクティビティである
27 プロジェクト・コスト・マネジメント
「プロジェクト・コスト・マネジメント」とは、プロジェクトにて承認された予算
(原価)に関する知識エリアです。事前承認を受けた財源の範囲内で、プロジェクト
で利用する予算を設定し、管理します。
<まとめ>
・プロジェクト・コスト・マネジメントは、プロジェクトにて承認された予算に関する知識エリア
・プロジェクトの収益性を確認するのは、プロジェクトの開始時期である。プロジェクト・コスト・マネジメントは、開始時に設定された、事前承認を受けた財源をもとにしている
28 プロジェクト品質マネジメント
「プロジェクト品質マネジメント」とは、生成される成果物やプロジェクトの品質に
関する知識エリアです。品質がどのようなものであるかに注目しながら、プロジェ
クト品質マネジメントのプロセスを確認していきましょう。
<まとめ>
・プロジェクト品質マネジメントは、生成される成果物やプロジェクトの品質に関する知識エリア
・ISO 9000での品質の定義は、本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度とされている
・成果物に対する品質とプロジェクトに対する品質の両方の維持が必要
29 プロジェクト資源マネジメント
「プロジェクト資源マネジメント」とは、メンバーなどの人的資源や、物的資源など
の管理に関する知識エリアです。人的資源のみに関連するプロセスと、物的資源の
みに関連するプロセス、両方の資源に関連するプロセスがあります。
<まとめ>
・プロジェクト資源マネジメントは、メンバーなどの人的資源や、機器や消耗品などの物的資源の管理に関する知識エリア
・チームの育成プロセスとチームのマネジメントプロセスは、人的資源のみに関連する
・資源のコントロールプロセスは、 定期的に使用状況などが確認できる物的資源のみに関連する
30 プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
「プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント」とは、会議予定を設定し、コ
ミュニケーションの内容や方法を適切に管理する知識エリアです。「コミュニケー
ション」という言葉の意味する範囲に注意しながら確認しましょう。
<まとめ>
・プロジェクト・コミュニケーション・マネジメントは、会議予定を設定し、コミュニケーション内容や方法を適切に管理する知識エリア
・PMBOK Guideにおけるプロジェクト・コミュニケーション・マネジメントは、狭義のコミュニケーションを指す
31 プロジェクト・リスク・マネジメント
「プロジェクト・リスク・マネジメント」とは、プロジェクトにおけるリスクに対処
するための知識エリアです。リスクの特定、分析、対応方法などを検討し、対応策
を実行したり、リスクを監視したりします。
<まとめ>
・プロジェクト・リスク・マネジメントは、プロジェクトにおけるリスクの特定・分析・対応方法などの検討、対応策の実行、
リスク監視に関する知識エリア
・リスクとは、プロジェクトに影響を与えうる、発生が不確実な事象のことであり、リスクが発生した時点でそれは課題(Issue)となる
32 プロジェクト調達マネジメント
「プロジェクト調達マネジメント」とは、プロジェクトのために外部業者からサービ
スや製品などを調達する場合に関する知識エリアです。外部業者の選定や契約締結
などのプロセスが含まれます。
<まとめ>
・プロジェクト調達マネジメントは、プロジェクトのために外部業者(納入者)からサービスや製品などを調達する場合に関す
る知識エリア
・1フェーズで複数の外部業者と取り引きをする場合は、その取り引きの数だけプロジェクト調達マネジメントが発生する
・外部業者の呼び名は、コントラクター、ベンダー、サービス・プロバイダー、サプライヤーなどさまざまあることに注意
33 プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
「プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント」とは、ステークホルダーの関与
度の定義や管理に関する知識エリアです。ステークホルダーの関与度はプロジェク
トの成否を左右するため、しっかりと管理しましょう。
<まとめ>
・プロジェクト・ステークホルダー・マネジメントは、ステークホルダーの関与度の定義や管理に関する知識エリア
・関与とは、各ステークホルダーがプロジェクトに対してどの程度関わろうとしているのかを表す意欲のこと
34 プロジェクト憲章とは
プロジェクト業務において最初に着手することになるのは、「プロジェクト憲章」
(Project Charter)の作成です。まずは、プロジェクト憲章がどのようなもので、ど
のような項目が含まれるかを確認しましょう。
<まとめ>
・プロジェクト憲章とは、プロジェクトを正式に認可するために必要な文書のこと
・プロジェクト憲章は、プロジェクトの開始時に作成する
・プロジェクト憲章の承認者は、スポンサーもしくはイニシエーター
35 プロジェクト憲章
プロジェクトマネジャーは主として、「ビジネス文書」と「過去情報」という2つの文
書をもとにプロジェクト憲章を作成します。それぞれどのような文書なのか、確認
していきましょう。
<まとめ>
・プロジェクト憲章の作成には、主にビジネス文書と組織のプロセス資産が必要
・ビジネス文書とは、ビジネスケースとベネフィット・マネジメント計画書の2種類の文書のこと
・ベネフィット・マネジメント計画書とは、期待されるベネフィットや、プロジェクトで生成した成果物によって発生するベネフィットを測定する時期と評価方法を記載した文書のこと
36 ステークホルダー登録簿 とは
プロジェクト憲章を作成して、スポンサーの承認を得たあと、ステークホルダーの
特定プロセスが実施されます。ここで作成されるのが、「ステークホルダー登録簿」
です。それがどのようなものなのか、ポイントとあわせて押さえましょう。
<まとめ>
・ステークホルダー登録簿とは、各ステークホルダーの個人情報、プロジェクトに対する要求事項と関与度を記載した文書のこと
・ステークホルダー登録簿は適宜更新される必要がある
37 ステークホルダー登録簿の作成に必要なこととは
ステークホルダー登録簿を作成するには、どのようなステークホルダーがいるのか
を可視化することが必要です。可視化する方法として、「突出モデル」と「権力と関
心度のグリッド」の2 つがあります。
<まとめ>
・ステークホルダー登録簿の作成のために、ステークホルダー分析を実施し、その結果を可視化することが必要
・突出モデルは、ステークホルダーを権力、正当性、緊急性の3つの観点で分類する
・権力と関心度のグリッドは、権力と関心度の2軸でステークホルダーを分類する