2021.11.07

PMP®試験変更について|PMBOK6で学んでいた方

PMP®試験の変更について

詳細は以下リンクをご覧ください。

PMP®試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|2024.05更新 | E-PROJECT

PMP®試験変更のアナウンス

 出題が後でお示しする通り、人、プロセス、ビジネス環境となります。ただ、実際には各知識エリアの出題からの区分の変更ですので大きな問題はありません。

 むしろ問題となるのは、PMP®資格試験内容の約半分は、通常のプロジェクトマネジメント・アプローチからの出題なのですが、残り半分が、アジャイル型プロジェクトマネジメント・アプローチまたは、ハイブリッド型プロジェクトマネジメント・アプローチとなるところです。つまり、ウォーターフォールの出題が中心であった試験からかなりアジャイルなどに問題構成が変わるということです。

したがって、2020年12月までの試験を目指していた方は、今までの学習にプラスして、アジャイル型・ハイブリッド型を追加して勉強しておく必要があります。なお、イープロジェクトでは、PMI認定のATPとして対応しておりますのでご安心ください。

0.1 PMP®新規テストの項目の割合

新規のテストの項目割合は以下の通りになります。

I.PEOPLE, 42%
II. PROCESS 50%
III. BUSSINESS ENVIRONMENT 8%

1.1 People (人)ドメインについてのタスク

People(人)ドメインについてのタスクは次の通りです。出題は42%となります。14のタスクにより構成されています。

タスク 1 コンフリクトをマネジメントする
タスク 2 チームをリードする
タスク 3 チームのパフォーマンスを支える
タスク 4 チーム・メンバーやステークホルダーに権限を与える
タスク 5 チーム・メンバーやステークホルダーが十分に訓練されていることを確認する
タスク 6 チームを構築する
タスク 7 チームにとっての障害、障害物、ブロッカーに取り組み、取り除く
タスク 8 プロジェクトの合意事項を交渉する
タスク 9 ステークホルダーと協力する
タスク10 共通理解を構築する
タスク11 仮想チームとの関係を築きサポートする
タスク12 チームのグラウンド・ルールを定義する
タスク13 関連するステークホルダーに助言する
タスク14 感情的知性(EQ)を応用して、チームのパフォーマンスを向上させる

1.2 Process (プロセス)ドメインについてのタスク

Process(プロセス)ドメインについてのタスクは次の通りです。出題は50%となります。17のタスクにより構成されています。

タスク 1 ビジネス価値のデリバリーに必要な緊急性を自覚してプロジェクトを実行する
タスク 2 コミュニケーションをマネジメントする
タスク 3 リスクを評価しマネジメントする
タスク 4 ステークホルダーに関与する
タスク 5 予算とリソースを計画しマネジメントする
タスク 6 スケジュールを計画しマネジメントする
タスク 7 プロダクトや成果物の品質を計画しマネジメントする
タスク 8 スコープを計画しマネジメントする
タスク 9 プロジェクト計画の活動を統合する
タスク10 プロジェクトの変更をマネジメントする
タスク11 調達を計画しマネジメントする
タスク12 プロジェクトの生成物をマネジメントする
タスク13 プロジェクトに適した方法論や方法および実務慣行を決定する
タスク14 プロジェクトのガバナンス体制を確立する
タスク15 プロジェクトの課題をマネジメントする
タスク16 プロジェクト継続のための知識移転を確認する
タスク17 プロジェクトやフェーズの終結や移行を計画しマネジメントする

1.3 BUSSINESS ENVIRONMENT (ビジネス環境)ドメインについてのタスク

BUSSINESS ENVIRONMENT(ビジネス環境)ドメインについてのタスクは次の通りです。出題は8%となります。4つのタスクにより構成されています。

タスク 1 プロジェクトのコンプライアンスを計画しマネジメントする
タスク 2 プロジェクトのベネフィットと価値を評価しデリバリーする
タスク 3 スコープに影響する外的ビジネス環境の変化を評価し、対処する
タスク 4 組織の変革を支援する

今後の学習:PMBOK7とPMBOK6

 PMBOK7とPMBOK6の位置づけですが、誤解を恐れずざっくりと申し上げますとPMBOK6(アジャイル含む)をより大きな視点で見ているのがPMBOK7という位置づけです。

 今まではPMBOKを勉強すればPMP試験に合格するという位置づけでしたが、PMBOK7だけ学習しても難しいのではないかと思います。PMBOK6とPMBOK7の内容をうまく組み合わせて学習するのが当面の対策になるでしょう。

E-Projectの講座

 E-Project (株式会社TRADECREATE)は、PMIに認定されたATPです。したがって、弊社の講座を35時間受講していただくことによって、35時間の学習時間をカウントすることができます。
PMP®講座 通学講座 | PMP,プロジェクトマネジメント,CBAP,Prince2のE-PROJECT (e-project.jp)

PMP®試験変更に基づく参考図書

 新PMP®試験について参考図書があげられています。まだ、新試験の詳細は発表されていませんが、少し出題範囲が広がる可能性がございます。ご興味がある方は読んでみてもよいと思います。

Agile Practice Guide

 日本語でも出ています。アジャイルについての重要性は試験にも影響があります。
 Author: Project Management Institute
Publisher: Project Management Institute

A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) 6th Edition

 日本語でも出ています。PMBOKⓇであり、一番学習の中心となる本です。
 Author: Project Management Institute
Publisher: Project Management Institute

Essential Scrum: A Practical Guide to the Most Popular Agile Process

 Author: Kenneth S. Rubin
Publisher: Addison-Wesley
 エッセンシャル スクラム: アジャイル開発に関わるすべての人のための完全攻略ガイド (Object Oriented Selection)として日本語で発売されています。
 以下の本は英語版のみとなっております。参考までに掲載しておきます。

Project Management: A Systems Approach to Planning, Scheduling, and Controlling

 Author: Harold Kerzner
Publisher: Wiley
この本は2020年1月現在12版まで出ています。英語版のみとなります。

Effective Project Management: Traditional, Agile, Extreme, Hybrid

 Author: Robert K. Wysocki
Publisher: Wiley

Fundamentals of Technology Project Management, 2nd Edition

 Author: Colleen Garton with Erika McCulloch
Publisher: MC Press

Project Managers Portable Handbook, 3rd Edition

 Author: David Cleland and Lewis Ireland
Publisher: McGraw-Hill

Information Technology Project Management, 7th Edition

Author: Kathy Schwalbe
Publisher: Cengage Learning

Project Management: The Managerial Process

Author: Erik Larson
Publisher: McGraw-Hill

The Project Management Tool Kit: 100 Tips and Techniques for Getting the Job Done Right

Author: Tom Kendrick
Publisher: AMACOM

<参照>

情報や試験範囲などの詳細は以下サイトをご覧ください。

PMIⓇ
 https://www.pmi.org/
日本PMI®
https://www.pmi-japan.org/