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PMP®試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|2023.09更新
PMP®試験概要:受験資格・難易度・勉強法など|2023.09更新
PMP®試験について受験資格・難易度・勉強法などをご紹介します。
2023年03月現在の状況ですので、情報が変わり次第アップデートします。
目次
1 PMPⓇ概要
1.1 PMPⓇ資格とは
1.2 PMPⓇ資格の価値
2 PMPⓇ受験資格・申請
2.1 受験資格(2020.6.19 時間についての要件が削除されました)
2.2 試験の申請プロセス
2.3 監査
2.4 受験費用
3 PMPⓇ試験日程・試験内容・難易度など
3.1 試験の形式
3.2 試験内容・範囲
3.3 PMPの試験会場 受験日当日
3.4 試験結果の通知
4 PMPⓇ勉強方法
4.1 必要学習時間
4.2 おすすめ勉強方法
4.3 英語ができないとPMP試験は受けれない?
5 まとめ
1 PMPⓇ概要
1.1 PMPⓇ資格とは
PMPⓇ資格とは、米国に本部があるNPO法人プロジェクトマネジメント協会(PMI)
が実施、認定している国際資格「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル
(Project Management Professional)」です。
またPMBOK®Guideは、世界中で事実上の標準(グローバルスタンダード)となって
おり、国や文化を超えてプロジェクトマネジメントについてのスキルを評価する手段
として、様々な業界で注目している資格です。世界で100万人もの資格取得者がいます。
よく質問をいただくのですがイープロジェクトで学ばれる受講生においてもITだけで
なく、建設、広告、製造業、コンサルティング会社など多様な業界からいらっしゃっ
ています。
的確に情報を掴み、企業の成長スピードを向上させるには、プロジェクトスキルは欠
かせないといわれています。
1.2 PMPⓇ資格の価値
PMPⓇは、世界で通用するグローバルスタンダードとして位置づけられている国際資格です。
世界で約100万人の取得者が存在するPMPⓇはグローバルなプロジェクトを行う上でも
プロジェクトの共通言語とされています。また、国などの入札案件においてもPMPⓇの取得が
要件になるものもあります。そして、日本においては、3万人以上PMPⓇ取得者がおり様々な業界で活躍されています。
2 PMPⓇ試験受験資格・申請
2.1 受験資格
PMPⓇ受験資格には、下記2つの要件が必要となります。
2.1.1 プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
※以前は時間についての要件もありましたが、月数だけとなりました。
<高卒・短大者の場合>
プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、60ヶ月のプロジェクト
マネジメント経験。
<大卒者の場合>
プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、36ヶ月のプロジェクト
マネジメント経験。
<大学院卒者の場合>
プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、24ヶ月のプロジェクト
マネジメント経験。
2.1.2 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
プロジェクトマネジメントに関する研修を受講したことを証明する書類を保管する必要があります。
それに基づいて申請をします。ただし履修した内容に品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、
コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが必要です。
なお35時間の研修はPMI認定のATPなどが提供する講習が対象となります。イープロジェクトはプレミアムATPとなっております。
※ CAPMⓇ合格者でライセンスが有効な方は35時間の学習時間が要請されなくなりました。
2.2 試験の申請プロセス
1 申込みの申請:申込み開始後、90日以内に申請することになります。
2 PMIによる申請内容の完全性レビュー:オンラインで提出した場合には所要期間は5日前後要します。
(監査対象となった場合のみ:監査対象となった日から90日以内に監査資料をPMIに送付します)
3 受験料の支払いをします。
4 PMI からの申込み審査完了の案内日より1年間が受験有効期間です。有効期間内に3回まで受験可能です。
2.3 監査
監査は無作為に選ばれます。監査対象となった場合には、次のような書類の提出が求められます。
・学位またはそれに相当する証明のコピー
・実務経験に記載したプロジェクトの上司(主任またはマネジャー)の確認サイン
・必須学習時間を満たす、受験申請に記載したプロジェクトマネジメント研修の学習実績に関する、
教育機関発行の受講証明書・レターのコピー
PMIは監査書類提出にあたり90 日間の期限を設けています。PMI が監査条件を満たす必要書類を受
領後、監査が完了するのに約 5~7 営業日かかります。
2.4 受験費用
受験費用は、PMI会員と非会員とで違いがあり、以下のとおりです。
・PMI会員 $405 再受験の場合$ 275
・PMI非会員 $555 再受験の場合$ 375
PMI®会員になるためには、事前にPMI®のサイトにて登録が必要です。
2023年12月現在、PMI®会員は、PMI®のサイト(英語)で登録しますが、$152.9(年会費$129と入会金$10の$139+ Tax $13.90)となっています。
※ 日本においてのみ$13.90の消費税がかかっているようです
PMI会員$405受験料とPMI®会員$152.9を足しても$557.9となります。
入会のメリットとしては・ 再受験の際に割安に受験することが可能です
詳細はPMP®ハンドブックをご覧ください
3 PMPⓇ試験日程・試験内容・難易度など
3.1 試験日程・試験形式
CBT(Computer Based Testing)を使用した、4肢択一式の日本語の試験問題
(もちろん英語などの言語を選択することも可能です)です。
試験時間は3時間50分で、問題数は全部で175問となります。
なお、試験時間には10分間の休憩が認められるようになりました。
CBTでの試験であるため、試験結果は即時行われます。
また試験は日本各地のピアソンVUE試験会場でほぼ毎日行われており、
試験委託機関であるピアソンVUEのサイトで予約します。
注意:試験が込み合っている可能性もあるため予約は早めにした方がよいかもしれません
また、オンライン試験は、月曜日~金曜日、午前9時~午後5時の時間帯に受験が可能です。
3.2 試験内容・範囲
出題が下記のように、人、プロセス、ビジネス環境となりますが、これ自体は問題ありません。むしろ、PMP®資格試験内容の約半分は、予測型プロジェクトマネジメント・アプローチからの出題の約半分は、アジャイル型プロジェクトマネジメント・アプローチまたは、ハイブリッド型プロジェクトマネジメント・アプローチとなるところです。つまり、ウォーターフォールの出題が中心であった試験からかなりアジャイルなどに問題構成が変わるということです。
I. PEOPLE, 42%
II. PROCESS 50%
III. BUSSINESS ENVIRONMENT 8%
3.2 合格率・難易度
PMP®試験では、180問の選択式問題が出題され、その内5問が採点されないダミーのテスト問題です。
つまり、採点対象は175問となります。合格水準は106問/175問以上(60%以上の正答率)で合格です。
一般のPMP合格率は、約60%とも云われていましたが、公表されていません。
実際には最近試験の難易度は難化傾向にあるといわれているため
(暗記問題から考える問題へのシフトなど)下がっているといわれています。
3.3 試験会場 受験日当日
ピアソンビューで受験することになりますが、受験時には、身分証明書の提示が必要です。それは、試験申込者と本人を照合する身分証明書となります。政府発行のものとなり、1英文表記、2写真付き、3本人の署名が必要となります。
パスポートなら3つの要件を満たすため問題ないですが、写真付きの運転免許証・マイナンバーカードとクレジットカードの組み合わせであれば3つの要件を満たすことが可能です。
水を飲めるかどうかなど試験センターでご確認ください。
3.4 試験結果の通知
コンピュータによる試験終了後、受験者には、即時に合格・不合格の結果がでます。
レポートには、各ドメインの正解率の割合が表示されます。
4 PMP®の勉強方法
単に知識を問う問題からプロジェクトマネージャとしての行動などを問う問題などより実践に即した問題が出題されているということから難化したといわれています。
今後さらにその傾向は増すのではないかと思います。
そこで、PMBOK®をご自身の業務での課題をもって理解する学習が求められます。
4.1 必要学習時間
必要学習時間は人それぞれですので一概には言えませんが100時間程度と考えてください。
もちろん、模擬試験中心で短期的に学習される方やPMBOK®を時間をかけて読む方もい
らっしゃいます。
4.2 おすすめ勉強方法
合理的・効率的に勉強を進めていくために一つのアイデアとしておすすめの勉強法を
ご紹介します。
4.2.1 戦略を立てる
スケジュールなどを含めてどう勉強を進めていくかを考えていく必要があります。
その時にベンチマークになるのは合格体験記です。
数十の合格体験記の中から学習方法などをざっと見てみてください。
そして参考になる方の勉強法を参考にしながら勉強することは学習効率アップの
一助となります。
勉強期間(例 2ヶ月)やどこでいつ勉強するかも決めておくとよいと思います。
社会人であるとどうしても時間に制限があるために勉強場所・時間の確保が難しいです。
そこをコントロールしたいところです。
4.2.2 勉強方法
問題を解くことを重視しますが、とても重要なことは問題を解きながらPMBOK®を振り返ることです。
もちろん、知識問題も解いていくことは重要ですが、より実践的な問題を解きながらPMBOK®を見直すことがとても大切です。
そこでは、大量の問題を解く必要はありません。そして、あるていどPMBOK®を理解できた段階で多くの問題を解いていくことがよいでしょう。
イープロジェクトの問題集があれば合格体験記を見ていただいても質・量的に十分と考えています。
4.2.3 PMP® ITTOを覚える必要はあるのか?
ITTOとは、各プロセスのインプット、ツールと技法、アウトプットの頭文字をとって表しています。
これらの覚え方についての質問を多くいただきます。
何かという点を覚えることは必要です。またそれらの項目がどのような内容であるのかという点も覚えることが必要です。
なお、イープロジェクトでは講座内でPMBOK®Guide での 49 プロセス (一問一答 )を配布しております。
4.2.4 英語ができないとPMP試験は受けれない?
英語が苦手だからPMPには興味はあるけど受験しないという話を聞くことがあります。
まず、学習については弊社講座も日本語で実施していますし、多くの本・問題集も日本語でそろっています。
次に、PMP®試験については、試験自体は日本語を選択できますので、英語の能力は必要ありません。
しかし、PMIのサイトは英語ですし、申請時に実務経験等の登録には英語で書くことが必要です。
また、監査にかかった場合も含めてやり取りなども英語が必要となります。ここが課題となります。
もちろん 英語力は必要です。ただ、要求されるのは読み書きです。そこで、Google翻訳などを存
分に使えば対応可能です。
英文の詳細を見逃すことがあったり、日本語を翻訳して英語にしたときに、それが正しく意味をあらわしてるかどうかは確認することは必要になる場合もあります。まわりに少し英語ができる方がいらっしゃるとよりよいと感じます。
イープロジェクトで受講されている方には英語申請サポートがあります。受講生の方々の中には英語に拒否反応を示している方もいますが、合格されていますので安心して受講してください。
PMP®試験における業務経験記入について、以前は300文字以上の記入が必要であったのに対して200ワード以上の記入となりました。記入量は結構増えた印象です
まとめ
PMP®試験は、PMBOK®が変わるごとにより実務で使えるものとして変化しています。
特に2021年1月の変更により、さらに実務的なものへと変化しています。
その中で試験に合格するためには単に問題を解くのではなく、実践的な問題を解きながら課題をもってPMBOK®を読むということが大切と考えています。
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