2024.12.02
PMI-ACP試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|2024.12更新
PMI-ACP:受験資格・難易度・勉強法など
PMI-ACP®(試験について難易度・勉強法などをご紹介します。2024年12月現在の状況
ですので、情報が変わり次第アップデートします。
PMI-ACP®とは
アジャイルは、プロジェクト・チームの柔軟性を高めコラボレーションを促進するため、
プロジェクト管理を成功に導く多くのフレームワークの1つとして実践されています。
PMI-ACPⓇとはPMIが認定するアジャイル実務の専門家資格です。アジャイルで実務を
行っている場合、または組織がアジャイル手法を採用している場合は、PMIアジャイル
認定実務者(PMI-ACP)®認証を取得することで、 この急成長しているプロジェクトマネジ
メント手法に対する知識 とコミットメントが実証されます。
またPMIが薦めているとおり、まずはアジャイル実務ガイドを利用して、アジャイル型
開発の知識を確認するのは、1つの方法です。
PMI-ACP®資格の特徴
アジャイルとは、スクラム、XP、クリスタルなど様々な手法を包含したアンブレラワード
といわれることがあります。PMI-ACP資格はこれらの手法についてある程度共通なフレー
ムワークについての試験です。アジャイルなどの手法は基本的なフレームワークを与えて
あとは実務で工夫していくものです。
アジャイルのフレームワーク・マインドセットについての試験は今後アジャイルを実務で
遂行していく上で非常に有効です。
なお、スクラムなどの資格は非常に高額であるのに対して、PMI-ACP資格は試験に合格し
なければならないという問題はありますが、受講料と合わせても非常にリーズナブルなものです。
PMI-ACP®資格の価値
PMIが実施しているアジャイル資格であり、グローバルに認められた資格です。
PMP®試験においてもアジャイルの重要性は増していて、予測型プロジェクトマネジメント・
アプローチ 50%に対して、アジャイル型・ハイブリッド型アプローチ 50%となっています。
(2021年1月の試験変更)その中でアジャイルに特化したPMI-ACPの取得はとても価値が高
いものということができます。
PMI-ACP®試験の受験資格
・教育レベル
中等教育(高校卒業または同等資格)以上
・経験
「過去5年間の内、2年間のアジャイル型開発経験」、もしくは「1年間の
アジャイル開発経験と、有効な第三者機関発行のアジャイル認定資格(現
在有効で、取得から1年以上経過しているもの)」、もしくは「PMP資格取
得者(アクティブであること)」のいずれかを満たしていることが必要です。
・アジャイルプラクティスのトレーニング
アジャイルプラクティスで28時間の学習時間(contact hour)を取得してい
る必要があります。(2025年4月1日からのapplicationから適用。2025年3月
31日まではアジャイルプラクティスで21時間の学習時間(contact hour)を取得
している必要があります)
PMI-ACP®試験の受験料
PMI会員435米ドル 非会員495米ドル
PMI-ACP®試験概要
PMI-ACP®試験は、120問出題されます。そのうち採点される 100 個の項目と採点
されない 20 個の項目で構成されます。採点されない項目は特定されず、試験全体
にランダムに分散されます。
PMI-ACP®試験の流れ
1 PMIにて教育レベル・勤務経験・トレーニングなどを記入し申請します。
(ここでは料金がかかりません)
※ 監査にかかる可能性があります。その場合には資料を提出して認証を得ます。
2 Payment 受験料を支払います。
3 ピアソンビュー・もしくは自宅受験が可能です。
4 受験会場と日程を選びます。
5 会場、もしくは自宅で受験します。なお、合否はすぐに判明します。
PMI-ACP®試験の設問の出題割合・予想出題数
PMI-ACP試験では4領域(デリバリー領域:28% プロダクト領域:19% リーダーシップ領域:25% マインドセット領域:28%)で出題されます。
試験の分野 | 項目比率 | 予測出題(全体120問として) |
デリバリー領域 | 28% | 34問 |
プロダクト領域 | 19% | 22問 |
リーダーシップ領域 | 25% | 30問 |
マインドセット領域 | 28% | 34問 |
PMI-ACP®のEProjectの講座
資格維持の条件
3年間のCCRサイクルにおける30PDUの取得
詳細はPMIサイトをご覧ください。
https://www.pmi.org/certifications/types/agile-acp/exam-prep
PMI-ACP®の難易度
アジャイルにおける知識というよりマインドセットが問われます。つまり、アジャイルの原則
などに基づきどう行動するかということです。決して難しい試験ではありませんが、アジャイル
の考え方を理解しておく必要はあります。
2020年のデータですが、世界的には、39,575人の合格者がいるのに対して日本では163人となっていました。(PMI日本支部 アニュアルレポート 2020)
この急上昇の中では、EPROJECTで学習された方が数多くいらっしゃいます。
2019年のデータですが、世界的には、32,781人の合格者がいるのに対して日本では94人
となっていました。(PMI日本支部 アニュアルレポート 2019)
取得しておくことは、キャリアの意味でも価値があると考えられます。
2018年ですと日本は60人、世界的には、24,998人でした。
PMI-ACP® は英語が必要なのか?
試験は2025年1月初旬から日本語で受験できる予定です。ただし、申込時に記載するアプリケーションフォームは(業務経験や学歴などを記載します)英語が必要となります。
Google 翻訳もありますし、受講者は、弊社のサポートもありますので安心して受験してください。
なお、2020年6月より業務経験を書く際に300文字以上の記載が要求されていたところが、100WORD
以上となりましたので書かなければいけない量が増えました。
PMI-ACP® 講座イメージ
PMI-ACP Ⓡ 講座について
eProjectでは、PMI-ACPⓇ講座を実施しています。Eラーニング(日本語)・教室
(日本語)・Eラーニング(英語)と3つの講座をご用意しています。
PMI-ACP Ⓡ 講座ガイダンス
PMI-ACPⓇの参考書:
PMIではPMBOK®のような体系的な書籍が不十分であることから、PMI-ACPの
勉強のリソースとしていくつかの参考図書を紹介しています。本稿ではその参考書
についてご紹介します。
日本語で学習する際のリソースが足りないため以下の書籍も役に立つと思います
(すでに廃版になっている本もございますのでご了承ください)
Agile Estimating and Planning
Author: Mike Cohn
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional
この本には日本語翻訳があります。「アジャイルな見積りと計画づくり
~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ 単行本(ソフトカバー)」
Agile Practice Guide
Publisher: Project Management Institute, Inc.
Agile Project Management: Creating Innovative Products
Author: Jim Highsmith
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional
この本には日本語翻訳があります。
アジャイル実務ガイドとしてPMI日本支部で現在販売されています。
最近のPMBOK®にもバンドルされている場合もあります。
Agile Retrospectives: Making Good Teams Great
Author: Esther Derby, Diana Larsen, Ken Schwaber
Publisher: Pragmatic Bookshelf
この本には日本語翻訳があります。
「アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き」
Agile Software Development: The Cooperative Game
Author: Alistair Cockburn
Publisher: Pearson Education
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。
Coaching Agile Teams: A Companion for ScrumMasters, Agile Coaches,
and Project Managers in Transition
Author: Lyssa Adkins
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。
Effective Project Management: Traditional, Agile, Extreme
Author: Robert K. Wysocki
Publisher: Wiley
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。
Exploring Scrum: The Fundamentals
Author: Dan Rawsthorne with Doug Shimp
Publisher: CreateSpace Publishing
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。
Kanban In Action
Author: Marcus Hammarberg, Joakim Sunden
Publisher: Manning Publications
この本には日本語翻訳があります。「カンバン仕事術」
Kanban: Successful Evolutionary Change for your Technology Business
Improving Service Delivery in Technology Business
Author: David J. Anderson
Publisher: Blue Hole Press
この本には日本語翻訳があります。「カンバン ソフトウェア開発の変革」
Lean-Agile Software Development
Author: Alan Shalloway, Guy Beaver, James R. Trott
Publisher: Pearson Education
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。
User Stories Applied: For Agile Software Development
Author: Mike Cohn
Publisher: Pearson Education
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。