2020.01.27
PMP®資格を取ると年収・給与はあがるのか?
PMP®資格を取ると給与はあがるか?
PMIは、Earning Power Project Management Salary Survey Eleventh Edition(2020年1月)を公開しました。
このレポートでは、 42カ国32,000人を超えるプロジェクトマネジメントの専門家からの自己報告による給与情報に基づいて分析がなされています。
この調査は、PMIが集めたものですので、給料が上がったりしている人の方がこのアンケートに参加しがちだったりすることも否めないのでバイアスがある状況は想定されます。
私も社会人大学の調査をしたときに、アンケートに参加する人がそもそも卒業後うまくいってる人である傾向にあるため留意が必要でした。ただ、もちろんデータとしてはしっかりと取得したものであるので参考にはなると思います。
以下 日本に関係のあるところを2つピックアップしてみます。
日本における年間給与中間値 2023年
日本については平均給与は8,905,738円でした。給与、ボーナス、その他の現金インセンティブを含む報酬総額は11,334,433となっています。徐々に伸びてきています。
日本における年間給与中間値 2022年
日本については平均給与は8,382,307円でした。給与、ボーナス、その他の現金インセンティブを含む報酬総額は10,522,902となっています。コロナ明けの割には確実に伸びてきています。
日本における年間給与中間値 2020年
日本については602件のデータで中央値は、$66,188でした。これは、全参加者中17位/42です。なお、トップはスイスの$132,086です。2位はアメリカの$116,000でした。これらトップと比較するともともとの給与水準もあると思いますが、日本は半分程度となっています。なお、意外だったのが中国が$29,075となっていたところです。
日本におけるPMP資格に価値がある?
給与の中央値は、世界的には、PMP資格取得者の方がノンフォルダーに対して調査対象42か国で平均で22%高くなってます。42カ国中41カ国についてはノンホルダーに比して多くの給料をもらっているためPMP資格取得は価値が高いといえます。
一方で、日本はその41番目であり資格取得者$66,188に対してノンホルダーは$65,895で差はわずかです。データが少ないことがあるので実際にはなんとも言えませんが、日本の雇用環境なども一要因と考えられます。
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まとめ
今後もビジネス・雇用はグローバルに流動化し、これからより世界的なプロジェクトやグローバルなメンバーをマネジメントしていくケースが増えていく可能性は高いと思われます。実際にグローバルでは確実にPMP®取得者は増加しています。
グローバルの中で価値が高いと認識されているPMP資格がなぜ日本ではそれほど価値があると考えられていないのかを私たち教育機関も含めて考えてみる必要はありそうです。
参照資料
Project Management Salary Survey—Thirteenth Edition | Project Management Institute (pmi.org)
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