2025.11.19

PMBOK® Guide – Eighth Editionについて|2025年11月現在

PMBOK® Guide 第8版について

 PMBOK® Guide 第8版が2025年11月に英語版が会員限定でダウンロードできるようになりました。米国Amazonにおいてもkindle版の購入が可能となっています。

PMIのサイトによれば

 PMBOK8によって違う点は以下のとおりとなっています。

・現在の業界慣行と新たなトレンド
・用語と定義の更新
・技術的な作業方法や職務/活動に関するガイダンスを提供する、進化したプロセス群の再導入
・プロジェクトマネジメントの重点分野(旧プロセスグループ)の適用範囲拡大
・プロジェクト原則とパフォーマンスドメインの強化
・一般的なインプットとアウトプット、そしてツールとテクニックの簡潔な説明
 
 参考 What are Project Management Standards | PMI

 またPMIサイトでは、PMBOK®ガイド第8版の目次(Table of Contents)を確認することができますが、PMBOK第8版についての概要は以下の通りです。

PMBOK第8版に含む「プロジェクトマネジメント標準(The Standard for Project Management)」 には、アジャイル型開発を含む適用型アプローチの説明を加えている点もポイントの1つだと思いますが、
PMBOK第7版では、12の原理原則を説明していましたが、PMBOK第8版では、以下の6つの原理原則を説明しています。
◆原則1 全体的な視点を採用する(Adopt a holistic view):すべてのステージでシームレスなど整合と統合を行うためには、プロジェクトライフサイクル全体を通して全体的な視点を採用することが必要
◆原則2 価値に焦点をあてる(Focus on Value):ビジネスの目的やベネフィットにそってプロジェクトを評価・調整する
◆原則3 プロセスと成果物に品質を組み込む(Embed Quality Into Processes and Deliverables):品質は要求を満たす程度であるため、プロセス・成果物の両方をマネジメントすることが必要
◆原則4 責任あるリーダーになる(Be an Accountable Leader):プロジェクト期間を通して適切にリーダーシップを発揮することが必要
◆原則5 すべてのプロジェクト領域に持続可能性を統合する(Integrate Sustainability Within All Project Areas):サステナビリティは、環境および社会への影響に対処し、世界中の人々の幸福を考慮し、持続可能な戦略を実施することを包括する
◆原則6 権限委任の文化を構築する(Build an Empowered Culture):多様なスキル、知識、経験を持つステークホルダーやチームを通じて、効率的かつ効果的に共通の目標を推進し、積極的に協力し合う文化を構築し、強化する。

 またPMBOK第8版に含む「PMBOK®ガイド」では、INPUT・ツールと技法・OUTPUTを含むプロセスを示し7つのパフォーマンス領域について説明をしています。
以下が7つのパフォーマンス領域です。
◆ガバナンス:「プロジェクト憲章」や「プロジェクトマネジメント計画書」を作成して、プロジェクトを進めるという領域です。また「調達戦略計画」や「品質保証のマネジメント」も含みます。プロジェクトはベンダーや品質保証部門(もしくはPMO)の協力を得て、進める必要があるためです。
◆スコープ:要求事項を引き出し、スコープを定義して、WBSを作成するという領域です。
◆スケジュール:プロジェクトスケジュールを作成し、スケジュールをコントロールするという領域です。
◆ファイナンス:各アクティビティで利用するコストを見積もり、完成時総予算(コストベースライン)を設定し、EVMを利用して差異を分析する領域です。
◆ステークホルダー:プロジェクトにかかわるステークホルダーを特定し、コミュニケーションをとることで、各ステークホルダーのエンゲージメントを維持する領域です。
◆資源:プロジェクトを進めるために必要な物的資源・人的資源を獲得し、チームをリードし、物的資源を管理する領域です。
◆リスク:リスクマネジメント戦略を検討し、リスクを特定・分析し。対応方法を検討し、リスクをコントロールする領域です。

 PMBOK第7版では、INPUT・ツールと技法・OUTPUTで表現されるプロセスの記述がなかったため、PMBOK第6版以前のPMBOKに読み慣れている方にとっては、PMBOK第8版は比較的にイメージがつきやすい内容になっているといえます。

PMP®試験について

 2026年7月より、PMP試験は新しいECO(Exam Contents Outline :試験範囲)に基づき実施される形になりますが、新しいECOには、「there are noticeable differences between this updated PMP Certification Exam Content Outline and A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide).」(改訂版のPMP試験のECOと『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK®ガイド)』の間には、明確な違いがあります)という記述があります。
 そのため、現在実施されているPMP試験でも同様ですが、PMP試験はPMBOK®ガイドを参考にしていますが、直接PMBOK®ガイドのアップデートの影響をそのまま受けることはありません。つまり、実際にはPMBOK®ガイドは、試験対策の参考程度ととらえていただくのが妥当です。
 PMP試験の変更につきましては PMP試験は2026年7月に新しく変更されます。| E-PROJECT | E-PROJECT をご覧ください。