2024.03.07

CAPM®試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|2024.3更新

CAPM®試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|(目次)

1 CAPM®試験概要
2 CAPM®試験受験要件
3 CAPM®試験問題数と時間、出題形式
4 CAPM®試験受験料
5 CAPM®試験内容

CAPM®資格試験概要

CAPM®試験は、PMIが実施している資格でCertified Associate in Project Managementの略称となります。プロジェクト・チームメンバー、新人のプロジェクト・マネジャー、大学生、大学院を対象とした試験です。
受験者のプロジェクトマネジメント(PM)に関する経験、教育、知識をはかり、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。
プロジェクトマネジメントの業務においてハイパフォーマンスを達成することができるプロジェクトマネジメントのプロセス、専門用語、PMの専門知識を習得していることを証明する資格となります。
PMBOKの知識を問う問題となっておりますのでPMBOKの考え方を学びたい方や将来PMPを目指したい方に最適の資格となります。

なお、PMP®を受験するためにCAPM®試験を受験される方がいらっしゃいます。PMP®試験を受験される方にとっては、試験を受けるためのPMBOK®Guideについての基礎知識となります。PMP®に合格する知識があればCAPM®試験はとても簡単な試験となります。
なお、CAPM®資格がアクティブであれば、PMP®の35時間の学習要件が免除されることになります。

CAPM®試験受験要件

・23時間のプロジェクト管理教育を修了することと高校卒業以上 が要件となります

 なお、23時間の研修は以下の機関が提供する講習が対象となります。

  • ATP (Certified Associate in Project Management PMI本部が認定した教育パートナー)
  • 大学
  • PMI支部
  • 企業内教育
  • 研修機関
  • 研修名、研修場所、実施日、時間数および研修内容に関する資料を基に申請書に記入してください。なお、資料は後日の監査等のため保管しておいてください。

なお、PMI®支部の運営に関わる会合・自主学習(例:プロジェクトマネジメント関連書籍の読書 )は、公式なプロジェクトマネジメント研修に該当しません。
E-Project はPMI認定のATP(PMI本部が認定した教育パートナー)ですので、安心して学習を進めることができます。

CAPM®試験問題数と時間、出題形式

150問の出題がなされ、そのうち15問はダミー問題となります。したがって135問の出題となります。
(試験時間は3時間です)合格率は公表されていませんが、60%以上を目標にしましょう。
また2023年7月25日からのCAPM試験から「Point and Click」(該当箇所をクリックする問題)、「Enhanced Matching」(2つのボックスから一致するものをドラックアンドドロップする問題)、「Animation video」(アニメーションを見て回答を選択する問題)、「Comic Strip」(漫画を見て回答を選択する問題)などの問題が含まれるようになります。
イープロジェクトの講座ではすでに新試験に対応しています。

CAPM®試験受験料

CAPM®資格の受験料は、以下の通りです。

  • PMI会員 225ドル(再受験の場合:150ドル)
  • PMI非会員 300ドル(再受験の場合:200ドル)

CAPM®受験の申請方法

受験申請は米国の非営利団体PMI (Project Management Institute:プロジェクトマネジメント協会)のサイト で行います。受験申請後、申込書が不十分な場合は、差し戻しとなります。

CAPM®受験期間

受験申請をPMIが受理してから、有効期間1年以内に受験する必要があります。
不合格の場合は申請受理から1年以内であれば2回まで再受験が認められていますが、3回不合格の場合は、その後1年間は受験をすることができません。

CAPM®試験の形式

CBT (Computer Based Testing)を使用した、4肢択一式の日本語の試験問題です。試験時間は3時間で、問題数は全部で150問。
CBTでの試験であるため、試験結果は即時行われます。
また試験は日本各地のピアソンVUE試験会場でほぼ毎日行われており、試験委託機関であるピアソンVUEのサイト で予約します。

CAPM®試験の合格水準

150問の内、135問が採点対象。また残りの15問はPMIの調査等に使われるだけです。但しその区別は受験生には知らされません。

CAPM®試験内容

CAPM®試験は、PMP®資格の中の基礎部分となります。そのためウォーターフォール型、アジャイル開発、ビジネス環境などに関連する部分が満遍なく出題されます。
またPMBOK第7版とは、「今までのプロジェクトマネジメントにおけるあらゆる開発アプローチの共通点を8つのパフォーマンス領域にまとめた概要書」です。そのため、アジャイルやビジネスアナリシス(ビジネス環境)や従来のウォーターフォールについて詳細を示した書籍にはなっていないため、PMBOK第7版の内容はCAPM試験では包含されていません。つまりCAPM試験はPMBOK更新の影響を受けません。

またCAPM®試験対策として、PMI発行の書籍を確認するのであれば、ウォーターフォール型について説明している「プロセス群:実務ガイド」、アジャイル型について説明している「アジャイル実務ガイド」、ビジネスアナリシスについて説明している「ビジネスアナリシスガイド」が妥当です。

出題範囲は以下の4点です。つまり以下1と2は「プロセス群:実務ガイド」に関連し、以下3は「アジャイル実務ガイド」に関連し、以下4は「ビジネスアナリシスガイド」に関連しています。
しかし弊社の講座をご受講いただく場合は、PMI発行の書籍は不要です。

1 Project Management Fundamentals and Core Concepts 36%
2 Predictive, Plan-Based Methodologies 17%
3 Agile Frameworks/Methodologies 20%
4 Business Analysis Frameworks 27%

CAPM®資格の更新

CAPM® 認定合格者は、3年間で15PDUを取得することで認定を維持することができるようになります。
資格更新料は、会員が60ドル・非会員が150ドルとなります。

CAPM®資格のメリット

CAPM®資格の大きなメリットは、CAPM®資格がアクティブであればPMP®の35時間の学習要件が免除されるということです。
つまり、eラーニングにてeProjectのCAPM®受験対策講座を受講した後で、CAPM®に合格し、その後
弊社のPMP®模擬試験・テスト解説講座のeラーニングで学習することで、eラーニングのみでPMP®試験合格へつなげていくことが可能となります。

CAPM®試験の難易度

CAPMⓇ試験の合格率は公表されていません。様々なサイトでは合格率は概ね60%といわれています。試験自体はPMBOK®Guideの基礎知識を問うものであるため難易度はそれほど高くはありません。

CAPM®試験の勉強法

PMBOKⓇ中心の勉強法になりますが、応用的な出題もなされることと21時間の研修のため受験対策講座で勉強していくことが効率的でしょう。

CAPM®試験の対策講座