Y.N. 様

なぜPMPを勉強しようとおもいましたか?

ソフトウェアベンダーで、日々ITプロジェクトに従事しています。自社では全社的なプロジェクト方法論を推進し、また一緒に仕事をさせて頂くお客さんやインテグレーターさんも彼らの方法論やテンプレートを活用しています。それらのいずれにも共通するバックボーンが、PMBOKでした。これまでにPMの実務経験は10年前後ありましたが、方法論を体系的に学習したことがなかったので、習得したいと思いました。

勉強した期間はどれくらいですか?

2か月です。

一日どれぐらい勉強されましたか?

平日に1-2時間、週末に4時間です。延べで120時間前後です。

勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください。

・平日に1-2時間、週末ないし祝日に4時間の学習時間を設けると、1か月で50時間から70時間に達します。
→日々の空き時間の学習の積み重ねが、2ヶ月後にはまとまった成果になるということです。

・学習と言わないまでも、PMBOKで紹介されているターミノロジーや概念に毎日触れることを習慣化しました。
→イープロジェクトと唯一併用した『PMPパーフェクトマスター』には誤記もそれなりにあるのですが、電車での通勤時間や待ち時間等の細切れの時間を有効活用できました。

・イープロジェクトの教材で学習し、前田さんに質問をすれば大抵の疑問は解決します。
→積極的に学習し、論点を掘り下げて理解しようとする意欲につながりました。

具体的な学習方法を教えてください。

1)前月に、翌月に開講されるイープロジェクトのPMP講座を申し込みました。

2)『PMPパーフェクトマスター』を一読しました。
→この時点では体系化された知識として定着はしませんでしたが、概観をつかみ経験のある領域を浅いながらも理解し、断片的にでもターミノロジーや概念が記憶に残りました。

3) イープロジェクトのPMP講座を受講しました。
→アンチョコ本ですが事前に一読したおかげで、読まずにいるよりも講義内容の浸透度合いが良くなりました。

4) 講義中に疑問点はとことん質問しました。また、講義の進捗を妨げる程に多数の質問がある時には、講義後に質問しました。
→能動的な問題意識を触媒とすることにより、理解力と記憶の定着が格段に高まりました。

5) 退屈でしたが、講義終了後の2週間でPMBOKを頑張って通しで一読しました。
→一読しながら、手元でE-projectの講義冊子のp.p.4-6、『プロジェクトマネジメント 5つのプロセス群と10の知識エリア』、『各プロセスの働き 一覧表』を参照し、全体を俯瞰しながらどの知識エリアのどのプロセスにいるかを把握し、道に迷うことを避けました。また、常にこれを意識することにより、力んで暗記しようとせずとも2ヶ月後には重要事項が自ずと記憶に残りました。

6) Eラーニング教材のプロジェクトマネジメント講座につき問題演習の2周目を行い(1周目は講義中に行っています)、そしてEラーニング教材の応用問題演習を行いました。問題の解説を読みながら理解に努め、同時にPMBOKの該当箇所2回目の熟読を行いました。

7) Eラーニング教材のPMP試験実践問題演習に取り組みました。
→問題の解説を読みながら理解に努め、同時にPMBOKの該当箇所を読みました。

8) 別に配布される『PMP問題レジュメ』に取り組みました。

9) 試験直前の休日に、計算問題をほぼ100%正解できるよう再復習しました。

10) 怠惰な性格のために、Eラーニング教材のPMP模試には取り組みませんでしたが、試験前日に合格できる実感はありました。

イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください。

PMPに限らず資格試験対策講座においては、ほぼ全てと言って良いほど講師は合格のために必要な情報伝達と問題解説に集中します。
それは、一方向のコミュニケーションです。
受験資格として実務経験を問わない資格試験であれば合理的ですが、PMP受験者のように実務経験豊富で問題意識の高い職業人からするとこの形式は退屈極まりないですし、講義内容がほとんど記憶に残りません。
イープロジェクトの講座と前田さんの講義の良さは、講義は双方向的、教材は良く研究され学習ポイントが明確、そして試験勉強を通して獲得する知識を実務でも有用に適用できるポイントを自律的に発見できるところでした。

今後受講される方にメッセージをお願いします。

・イープロジェクトの受講を通して、前田さんのバイタリティーと熱意と真摯な対応に触れる。
・集中力の持続、記憶力の働かせ方と維持を考慮し、2か月-3か月で合格できるようマイルストーンを定め実行する。
・PMBOKは体系化されているとはいえ無味乾燥な膨大量の知識を包含するので、一度の学習で100パーセントを目指さず、3周後の結果として80から90パーセントを目指す(どれだけ学習しても100点は取れない)。各周回を通して、俯瞰→理解→定着(応用)、を図る。
・理屈があるものがほとんどなので、ツールと技法はできるだけ理解に努める。
・47プロセスのインプットとツールとアウトプットを、最初からひたすら丸暗記しようとすることは避ける。丸暗記をする局面があるとすれば、受験前の最後の数日間に留める。
・プロセスのインプットとアウトプットと他のプロセスとの関連の全てを、図式化しようとすることは避ける。
・試験は週末明けの午後に受験すると良い。