M.Iさん
1 なぜ PMPを勉強しようとおもいましたか?
私の所属する会社では、アジャイルによるプロジェクト推進があまり行われていません。
そのため、PMPの学習を通じてPMIが提唱する体系的なプロジェクトマネジメント手法を理解し、
従来の進め方との違いや改善点を把握したいと考えました。
特に、プロジェクト開発アプローチ全体を俯瞰的に理解することが目的でした。
2 勉強した期間はどれくらいですか?
2025年4月から9月までの約6ヶ月間です。
うち前半の約3ヶ月は、非効率な学習方法(知識詰め込み中心)を取ってしまいましたが、
後半3ヶ月で学習手法を見直し、効率的な反復演習と分析中心の学習に切り替えました。
3 一日どれぐらい勉強されましたか?
平日は1〜2時間、休日は3〜4時間程度を目安に学習しました。
業務都合により毎日コンスタントには学べませんでしたが、通勤や移動中に練習問題を継続的に解くことを習慣化していました。
また、GWやお盆などの長期休暇期間を活用し、苦手分野の集中学習を行いました。特に後半の2ヶ月間は、毎週末に3〜4時間を確保して集中的に問題演習を実施しました。
4 勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください。
初期は問題文や選択肢の中で理解できない用語が多く、知識を詰め込むことを優先していました。
しかし、次第に暗記中心の学習では効果が薄いと感じ、
「用語よりもプロセスの流れや思考の方向性を理解すること」を重視するように切り替えました。
特に「なぜその選択肢が正しいのか/誤りなのか」を説明できるよう意識しながら学習しました。
5 具体的な学習方法を教えてください。
学習法は下記の通りです。
★前提
1. 追加教材は購入しない。
まずはE-Projectの緑冊子を基礎教材として活用し、過度に参考書を増やさない方針を取りました。
(実際にはアジャイル実務ガイド等を購入しましたが、結果的に時間をロスしたと感じました。)
2. ノートへの書き写しはしない。
知識は問題演習を通じて定着するため、情報を手書きで整理するよりも、
理解できない部分だけをPowerPoint等で図解(1枚に要約)し、時間をかけすぎないようにしました。
特に「ウォーターフォール型プロセスの文書」や「アジャイルの役割整理」などを簡潔にまとめることで、後から見返しやすくしました。
★学習方法
- 緑冊子を一通り査読して全体像を把握(1〜2週間程度)
- 練習問題を解き、分野ごとの苦手領域を特定
- クローン問題を2回ずつ解答し、不正解問題をリスト化
- 不正解問題を生成AI(ChatGPT)に入力し、誤答分析を実施
※具体的なプロンプトエンジニアリングは下記の通りです。
—— ここから ————————–
あなたは、PMPの受験者を合格に導くため、指導する講師です。
xxx.txt(クローン問題の不正解問題をまとめたテキストファイル)を参照して、
下記のように不正解問題を分析して次は正解できるようにPMIが提唱する考え方を理解できるようにします。
##指示
(1) ECOの領域
(2) 問題文の状況と要約(要約は改めて読み返して状況と設問がわかるレベル)
(3) 正解となった理由(状況からなぜそう考えたのかがわかるように説明)
(4) 不正解となった理由(状況と正解の選択肢からなぜこれを選ぶのが最適ではないのかがわかるように説明)
—— ここまで ————————– - 生成AIの分析結果をもとに、問題の解説内容でファクトチェックを実施。
- 不整合がある場合は再度プロンプトを修正し、再分析。
- 別の問題で同様の思考傾向を確認し、誤った思考パターンを修正。
- 上記を繰り返し、自分の思考傾向と正答を導くためのプロセスを可視化・蓄積しました。
分析結果は印刷して朝の通勤前に読み返すなど、隙間時間の復習に活用しました。
(トイレの扉に貼るなど、日常的な目に触れる工夫も効果的でした。)
E-Projectのeラーニング(ptest.jp)の問題と、PMPeラーニング(pmp11.com)の練習問題およびクローン問題を一通り実施しました。
学習効率を見直した後は、PMPeラーニングの問題に集中して繰り返し演習しました。
また最終仕上げとして、Udemyの「【PMIイズムを身に着ける!】PMP試験対策 模擬試験問題集(6回分/全300問)PMBOK第7版対応」
を活用しました。これは生成AIで得た分析結果を実際の問題に照らして検証する目的で利用しました。
また、テキストとしては「PM教科書 PMP完全攻略テキスト(PMBOKガイド第7版対応 改訂版)」を補助的に使用しましたが、
実際には緑冊子で十分でした。
6 イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください。
講座は、PMP試験に必要な知識や思考法が効果的に整理されており、初学者にとって学習の入口として非常に良い教材だと感じました。
PMP学習の難しさは、知識習得よりも「自分に合った学習スタイルをどう確立するか」にあると痛感しました。
7 今後受講される方にメッセージをお願いします。
学習を始める際は、全体のスケジュールを立てておくことが最重要です。
計画を持つことで、試験直前になって焦ることがなくなります。
また、試験時間は想像以上に短く感じるため、時間配分を意識した練習を早期に取り入れることをおすすめします。
下記に学習計画の目安を、長文ながら記載します。皆様の一助になれば幸いです。
(試験申込前の学習)
緑冊子を1〜2週間で一通り読み、内容の配置を把握する。完璧に理解しようとせず、問題を解く準備段階と位置づけて気軽に進める。
(試験申込)
Applicationを提出。私は運悪くAudit(監査)対象となり、大学証明書を取り寄せて対応しました。
落ち着いて対応すれば、特に問題はありません。
(試験申込からの1st学習)
練習問題(pmp11.com)を通じて、インプット→アウトプットの循環を意識。
正答率よりも「自分の苦手傾向を把握」することを優先する。
(試験申込からの2nd学習)
クローン問題(pmp11.com)を活用し、誤答傾向の分析と修正を繰り返す。
「問題を覚える」よりも「状況判断力を鍛える」意識で臨むと効果的。