T.Yさん

1 なぜ PMPを勉強しようとおもいましたか?

これまで臨床開発というScopeやStakeholderが明確で限定的なプロジェクトから、転職を機に担当する職務範囲がBusinessと開発の両面を含めたものとなり、ProjectのScopeや複雑性が増しました。また、関わるStakeholderの数や範囲も広がったことから要求されるコミュニケーション方法も今まで経験してきたものとは大きく変わりました。これまで習得してきた経験則などが通用しなくなった中で、Project managementの標準的な概念や方法論を学ぶことで、自身に不足している知識や経験値を補い、またより広い視野でProject managementを捉える必要があると感じ始めました。そのため、過去に行われた様々なプロジェクトの経験や医薬品業界とは異なった分野の情報を元に系統立てて作成されているPMBOKを学ぶことでより広い視野と経験を学習し、その内容をしっかりと理解していることを確かめるためにPMPの資格取得を考えました。

2 勉強した期間はどれくらいですか?

受講した講習は受験資格に必須の35時間の学習時間を満たせる土日コース(5日間)でした。受講期間中は一度に進む範囲が多いため土日の授業で学んだ部分を平日の5日間に一度読み返すのが精一杯でした。試験を受けたのは、受講終了3か月後でした。試験までの3か月はコンスタントに学習をしていましたので、学習期間は受講期間も含めれば約4か月で、月の学習時間は40~50時間程度でした。

3 一日どれぐらい勉強されましたか?

平日は帰宅後に1~2時間程度、土日のいずれか1日は3~4時間勉強していました。

4 勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください。

勉強する際に心がけていた点は、input/outputの内容も含めたProcess同士の繋がりとその流れを特に心がけて勉強し暗記するほど繰り返し学習しました。
また、input/outputを含めたProcess同士の繋がりと流れが頭に入ったら、各Processのツールと技法で重要なものも全体の流れに紐づけて繰り返し学習しました。

5 具体的な学習方法を教えてください。

土日コースの受講期間は、土日に学習した内容を平日に読み返すことをしていました。ただし、一回に進む量が多いため、平日には一度読み返すのが精一杯という程度でした。
1)受講終了後は、4週間かけてイープロジェクトで配布されたProcessと主要なInput/outputの関係性とFlowが記載されている資料とPMBOKの中身をじっくり読み返しながら、イープロジェクトの各知識エリアのWeb練習問題を解くことで、各Processの目的とinput/outputの内容、ツールと技法の内容についてしっかりとInputし理解の定着を行いました。
2)その後、Flowが記載されている資料とイープロジェクトで配布されたPMBOKの要約版の冊子に記載されているツールと技法をつなぎ合わせるために、1週間で全部読み切ることを4回(4週間)繰り返しました。この際、ツールと技法で特に重要なものは、Flowが記載されている資料に直接書き込むようにしました。
3)この作業が終了した時点で、PMP試験を想定した練習問題が200問記載されている市販の問題集を使用し、試験当日と同様に4時間の模擬試験を実施しました。結果は総合得点が68%でしたが、間違った問題からどの知識エリアのどのProcessに間違いが多いかを特定し、模擬試験後2週間かけて、Processの前後の繋がりやinput/output/ツールや技法などの詳細、さらには問題の解き方の考え方について振り返りました。
4)2週間の振返りの後、イープロジェクトのWeb模擬試験(200問)の初回を4時間の試験環境で実施しましたが、結果は64%の正答率でした。この時、各Processとそのツールと技法の関連付けが弱かったことと、解答の考え方(PMBOKだけを読んでいても理解できない)がきちんと確立されていなかったので、回答に自信の無かった問題や誤回答した問題の考え方を要約版の冊子に追記し、ツールと技法の内容も含め、1週間かけて集中的に復讐しました。
5)その後530問からの200問抽出模擬試験を同様に4時間の試験環境で実施しました。結果は78%となりましたが、ClosingのProcessの得点が合格ラインの60%に達していなかったため、その後試験当日までの1週間は、Flowが書かれている資料とPMBOKの要約版を2日に一回通して復讐するかたちで3回読み返し、さらに得点の低かったClosingのProcessの詳細をPMBOKを使用して詳細な個所まで繰り返し復讐しました。

6 イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください。

講座は当然ながら試験合格を第一の目標にしている構成となっていますが、全体の流れや重要なポイントが良くまとめられていますので、短い時間で効率よくPMBOKの全体像と試験対策となる重要項目を理解することができました。また、講師の先生が講義の合間に受講者の業務経験を聞かれる場面がありましたが、これが実際の現場とPMBOKの内容をつなげる橋渡しとなり、分厚いPMBOKの大量の情報に対する垣根を下げることにつながっていたと感じています。

7 今後受講される方にメッセージをお願いします。

Project managementはPMPが無くても実施できる業務ではありますが、PMPを学習することで新しい気付きやこれまでなんとなく理解していたことが可視化されることで、これまでの自身の経験や知識が間違いなく整理され、余分な部分のそぎ落としができます。これは、自身の日常業務の効率化やより効果的なProject managementに間違いなくつながっていきます。また、PMPを保有することで対外的にProject managementのプロであるという理解が得られますので、今までとは異なったタイプのProjectへの挑戦の機会やさらには業種を超えたチャレンジの機会が得られる可能性もあります。自分の可能性を広げ、新たな世界に一歩を踏み出すきっかけとなることは間違いないと思います。簡単な試験ではないと思いますが、しっかりと勉強をして、傾向と対策をすれば合格できると思います。これからPMPの資格取得を考えている皆さんも頑張ってください。