薮田 均さん

1 なぜ PMPを勉強しようとおもいましたか?

会社で長く発電所建設(国内)に関わるプロジェクトコントロールの仕事をしていました。
10年ほど前に米国に赴任し米国で発電所建設に関わるプロジェクトコントロールの仕事をしました。
その際PMBOKの存在を知ると伴に、実業務で日本流とは異なる手法(SPIなど)に触れる機会がありました。
実務が先行したのですが、いつかは体系的にPMBOKを勉強をしてみたいと考えていました。
昨年帰国しPMP資格の取得を目指して勉強を始めました。

2 勉強した期間はどれくらいですか?

昨年10月~本年5月までの約8か月間です。その間断続的に勉強をしました。

3 一日どれぐらい勉強されましたか?

最初の2ヶ月と最後の1ヶ月は集中して勉強しました。数日/週で且つ二時間/日程度でしょうか。

4 勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください。

まずは通信講座をしっかりと受講しようとしました。
それが終わると問題集による勉強に切り替えました。そして最終的にはPMBOKの読み込みを行いました。

5 具体的な学習方法を教えてください。

イープロジェクトの教材は、全部やりました。
PMP試験合格虎の巻とPMBOK問題集はやりました。虎の巻は大変役に立ちました。特に問題を解く事により試験のポイントが分かりました。
PMBOK問題集は、試験直前にやりましたが用語の定義の理解に少し役立った程度でした。

6 イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください。

分かり易いと思いました。受講中にも何点か説明がありましたが、厚いPMBOKのガイドの中でどこが試験のポイントなのかを抽出・説明して貰える事が有効でした。
その部分にアンダーラインを付けて後で何度も読み直す事が出来ました。
 

7 今後受講される方にメッセージをお願いします。

問題を解く事により自分の回答の誤りを知り、その原因を知り、その上で最後はPMBOKを一字一句読み込む事(特に自分の弱い技術分野)が最も大切だと思いました。結局、受講時に先生が指摘されていた点に、最後はたどり着きました。
なおPMBOKを勉強する目的は、一義的にはやはりPMP資格を取る事ですが、その他にも従来の自分の仕事のやり方を見つめ直す大変良い機会となります。
日本では社会・他人との協調や融和に優先的な価値感を置くので、顧客要求に「弱い」面がありますが、PMBOKでは顧客はステークホルダーの一部に過ぎないし、文書化された約束との違いには、顧客と言えども厳格に判断・処置をします。
一方で品質は「顧客満足」で定義・計測するなど長い目では顧客志向で業務を進める事を奨励しています。
更にPMP倫理として「誠意ある対応、透明な対応」の原則は大変心を打つものがあります。
PMBOKの勉強は、PMP資格取得と併せて今後の自分の進み方の基本を教えてくれると思います。