坂田 泰章 様

なぜPMPを勉強しようとおもいましたか?

理由は大きく2点あります。
1.海外の建設工事プロジェクトに携わる中で、グローバルスタンダードであるPMBOKを利用して体系的にプロジェクトマネジメント手法を学びたいと考えたため。
2.顧客のPM手法にPMBOKの概念が多々見られたため、彼らの管理概念を理解し顧客対応力をつけたいと考えたため。

勉強した期間はどれくらいですか?

E-learning受講を10日、その後30日で受験。合計約40日。

一日どれぐらい勉強されましたか?

平日(月、水、金)2~3時間
休日(土、日)約4時間

勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください

E-learning講座を一通り受講したのちは以下の2点【プロセス重視】【実践重視】を意識してPMBOKを学びました。

【プロセス重視】
PMBOKガイドは42のプロセス毎に詳細説明がなされており、プロセス間の繋がりが若干分かりにいと感じたため、特にプロセス間の流れを意識してフローチャートを自分で書きながら学びました。
各プロセスを単独で見るより、流れで見たほうが私の場合は頭に入りやすいと感じました。
具体的には以下のように流れを確認しました。
・5×9の空白のマトリックスを印刷し、42のプロセスをマトリックスの空欄に瞬時に書きこめるようにした。
・異なるプロセス群、知識エリアをまたがるプロセスの流れを説明できるようにした。
例えば“要素成果物”が“確認済み要素成果物”になり“受入れ済み要素成果物”になるプロセスはどうなっているのか?
どのプロセスで“変更要求”が出て、どこで、どのようにして“承認済み変更要求”になり、変更要求が実行されるのか? 等
PMBOKガイドにも各プロセス間のフローが図示されていますが、自分の手でフローを書いてみることで理解が深まると思います。
私の場合、スポーツジムのプールで泳ぎながらプロセスの順序や繋がりを頭の中で繰り返しイメージするなどして時間を有効活用していました。

【実践重視】
実際にPMBOKに沿ってプロジェクトを仮想管理(もしくは本当に実践)してみると理解が深まると思います。
プロジェクト運営上直面している実際の問題に対してPMBOKならどのようにアプローチするかを意識しながら学びました。
仮にPMBOKに沿ったプロジェクト管理要領を作るとしたらどのような業務フローができるのか?
実際にフローを作成し、スコープ記述書やリスク登録簿等を自分のケースに当てはめて作ってみました。
私の場合、実際にスコープ記述書やリスク登録簿を作ってみたので、スコープ記述書に書くべき内容を試験に向けて暗記する必要はありませんでした。
一見遠回りに見えますが、私の場合は実際のケースを想定して学んだほうがPMBOKの知識体系が頭に入りました。

具体的な学習方法を教えてください。

E-learning35時間講習→E-learning問題復習/PMP模試(受講後配布)/自習(上記4に記載したことを意識して)→PMP試験

イープロジェクトの教材はどれだけやりましたか?

E-learningの各章についている問題はほぼ満点がとれるまで実施
受講完了後に送られてきたPMP模試(200問)を4回実施

イープロジェクトの教材の他、使用していた問題集・テキストなどもあればお教えください。

ほとんどイープロジェクトの教材で学習しましたが、試験の感覚を掴むため以下の本の模試のみ実施しました。
PMPパーフェクトマスター―PMBOK第4版対応 [単行本]の巻末にある模試(200問)のみ3回実施。

イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください

イープロジェクトのE-learningは海外に活路を求めている企業や業界、その中でも日本に帰ることのできない海外赴任者にとって今後益々必要になってくるサービスだと思います。一時は赴任地で中国語のPMP講習を受講することも覚悟していましたが、イープロジェクトのE-learningのおかげで、母国語で受講ができ本当に助かりました。またE-learningということで場所・時間を選ばず受講できたため効率的に勉強ができ、早期受験が可能になりました。
もしE-learningがなければ私の置かれた環境下ではPMPを取得することは困難だったと思います。
また様々な質問(講義内容やPMP試験申請等)にも迅速に回答して頂けスムーズにPMPを取得することができました。

今後受講される方にメッセージをお願いします

私は大の暗記嫌いですが、それほど苦労することなく試験を迎えることができました。
5×9のマトリックスに42のプロセスを書けるようにすること以外に、特に暗記したと言えるのは、クロスビーやジュラン等の人名程度でした。
暗記に力を入れるより、プロセス間の流れを把握したり、各プロセスの働きを理解することに時間を費やしました。
その際には実際に自分のプロジェクトにPMBOKを当てはめて実践的に考えると理解が深まると感じました。
またEVM計算式も計算式の意味するところを理解してしまえば暗記する必要はないと思います。
あとは練習問題を繰り返していれば試験に必要な知識は頭に定着すると思います。
最後に私の経験ですが、35時間の講習が完了後、すぐに受験日を決定・予約してしまったことでPMP取得という一種のプロジェクトを早期完了させることができたと感じています。