上河内 徹さん

1 なぜ PMPを勉強しようとおもいましたか?

外資系の会社の日本法人での勤務で、かつプロジェクトマネジメントを行う部署に所属している。本社(ヨーロッパ)でPMPの考え方を活用する気運が高まり、また、自身のプロジェクトマネジメント経験をPMPによって整理することでプロジェクトマネジメントへの理解を深めたいと思ったから。

2 勉強した期間はどれくらいですか?

9月初旬にPMP講座の受講を開始し、PMP試験は11月初旬に受けたので、カレンダーでは2ヶ月程度。実質勉強したのは講座も含めて1.5ヶ月くらい。

3 一日どれぐらい勉強されましたか?

家庭の都合で土日休日の勉強は30分以下、若しくはゼロ。平日は週に3日くらいで各1~4時間(4時間の時は模擬試験実施)。

4 勉強していて心がけていたことなどがあればお聞かせください。

PMBOKは章立てしてあるものの一貫したストーリーがあるので、各章を断片的に理解するのではなく、連続的なものになるよう意識した。

5 具体的な学習方法を教えてください。

活用した教材はPMBOK、イープロジェクトの講義、イープロジェクトのオリジナルテキストと模擬試験のみ。オリジナルテキストは2回通して読み、模擬試験は4回やりました。それ以外に、自分の知識が薄い部分は空欄補充の表を作ったり、情報をまとめたプリントを1枚作り、電車の待ち時間等の隙間時間で確認していました。

イープロジェクトの講義の初回を終えた時、PMBOKの大まかな流れを理解した上で2回目に入る方が効果的だと思ったので、まずはプロジェクトマネジメントの作業順序の表を2回目の講義までにイメージできるようにしました。講義中は常にプロジェクトマネジメントの作業順序の表と講義内容を往復し、作業順序の前後関係を追っていくことでPMBOKのストーリーを把握するように努めました。また、自身の経験とPMBOKの記載を照らし合わせることでキャップ(違い)を見つけ、それを埋めるようにしました。そうすることで、勉強すべき量を減らせました。

全講義終了後、1週間くらい何も勉強しない期間を作ってしまったので、勉強を再開するにあたり各講義の小テストと板書及び自身のノートの見直しから始めました。オリジナルテキストも同時に活用し、各章の復習を行った後、プロジェクトの組織体と契約書の種類が不安だったので、それらを穴埋め形式の問題にもなるよう表にまとめ暗記しました。

「PMBOKのストーリー」と「PMPだったらこう考える」ということがある程度イメージできるようになった後、模擬試験の1回目を実施しました。400問を2時間半くらいで対処し、67%くらい正解でした。模擬試験の復習は、間違った問題について間違った理由を考えることに重きを置きました。また、模試の設問に対しなぜこの選択肢を選択するのか、他の選択肢はダメな理由は何かを考えながら解きました。

復習の結果、PMBOKの流れを未だ掴みきれていないと思ったので、オリジナルテキストを読みながら各章のポイントと繋がり(input & outputの確認、なぜそのinputが必要なのか?など)をノートに書きながら理解を深めました。こうすることで「PMBOKのストーリー」と「PMPだったらこう考える」ことへの理解を深めました。2回目以降の模擬試験は1時間半~2時間の回答時間で85%~95%くらい得点できるようになり、4回目も模試の翌日に本番の試験を迎えるように計画しました。

6 イープロジェクトの講座を受講しての感想をお聞かせください。

5日間で完結する講座がとても良いと思いました。また、5日連続ではないので、講義間で勉強を進めたり不明点を抽出することができたので助かりました。講義もPMBOKの流れをベースに構成されていた点が非常に役立ちました。講義で扱われる小テストも復習に活用しやすかったです。また、オリジナルテキストも要点がまとめられており、テキストに目を通して気になった言葉をPMBOKで調べるという勉強もできました。

7 今後受講される方にメッセージをお願いします。

PMPの勉強は資格を取得するためのみならず、自身の経験を体系的に整理することにも役立ちます。分厚い本を勉強することに抵抗があるかもしれませんが、自身の経験をあてはめながら勉強をしていくと面白味があると思うので、是非頑張って下さい。