2023.09.10

PMI-ACP試験概要:受験資格、難易度、勉強法など|2023.10更新

PMI-ACP:受験資格・難易度・勉強法など

PMI-ACP(R)(試験について難易度・勉強法などをご紹介します。2021年06月現在の状況
ですので、情報が変わり次第アップデートします。

PMI-ACPⓇとは

アジャイルは、プロジェクト・チームの柔軟性を高めコラボレーションを促進するため、
プロジェクト管理を成功に導く多くのフレームワークの1つとして実践されています。

PMI-ACPⓇとはPMIが認定するアジャイル実務の専門家資格です。アジャイルで実務を
行っている場合、または組織がアジャイル手法を採用している場合は、PMIアジャイル
認定実務者(PMI-ACP)®認証を取得することで、 この急成長しているプロジェクトマネジ
メント手法に対する知識 とコミットメントが実証されます。

PMI-ACP資格の特徴

アジャイルとは、スクラム、XP、クリスタルなど様々な手法を包含したアンブレラワード
といわれることがあります。PMI-ACP資格はこれらの手法についてある程度共通なフレー
ムワークについての試験です。アジャイルなどの手法は基本的なフレームワークを与えて
あとは実務で工夫していくものです。

アジャイルのフレームワーク・マインドセットについての試験は今後アジャイルを実務で
遂行していく上で非常に有効です。

なお、スクラムなどの資格は非常に高額であるのに対して、PMI-ACP資格は試験に合格し
なければならないという問題はありますが、受講料と合わせても非常にリーズナブルなものです。

PMI-ACP資格の価値

PMIが実施しているアジャイル資格であり、グローバルに認められた資格です。
PMP®試験においてもアジャイルの重要性は増していて、予測型プロジェクトマネジメント・
アプローチ 50%に対して、アジャイル型・ハイブリッド型アプローチ 50%となっています。
(2021年1月の試験変更)その中でアジャイルに特化したPMI-ACPの取得はとても価値が高
いものということができます。

PMI-ACP®試験の受験資格

・教育レベル
中等教育(高校卒業または同等資格)以上

・一般的なプロジェクト勤務経験
プロジェクトチームでの12カ月の勤務経験。これらの時間は過去5年間に
取得されたものでなければなりません。

注:PMP®またはPgMP®の資格保持者については、 受験者がこれらの
要求事項を上回っていると考えられますので申請時に記入することはあ
りません。

・アジャイルプロジェクト勤務経験
アジャイル・プロジェクトチームでの8カ月の勤務経験。
これらの勤務時間は、 一般的なプロジェクト経験の12カ月に加えて必要
とされます。過去3年間に取得したものでなければなりません。

・アジャイルプラクティスのトレーニング
アジャイルプラクティスで21時間の学習時間(contact hour)を取得してい
る必要が あります。

PMI-ACP®試験の受験料

PMI会員435米ドル 非会員495米ドル

PMI-ACP®試験概要

PMI-ACP®試験は、120問出題されます。そのうち採点される 100 個の項目と採点されない 20 個の項 目で構成されます。採点されない項目は特定されず、試験全体にランダムに分散されます。

PMI-ACP®試験の流れ

1 PMIにて教育レベル・勤務経験・トレーニングなどを記入し申請します。
(ここでは料金がかかりません)

※ 監査にかかる可能性があります。その場合には資料を提出して認証を得ます。

2 Payment 受験料を支払います。

3 ピアソンビュー・もしくは自宅受験が可能です。

4 受験会場と日程を選びます。

5 会場、もしくは自宅で受験します。なお、合否はすぐに判明します。

PMI-ACP®設問の出題割合・予想出題数

PMI-ACP®試験設問の出題割合・予想出題数は以下のとおりになります。

試験の分野項目の比率予想出題数(全体を100問として)
分野 I.アジャイルの原則と考え方16%16問
分野 II.価値主導のデリバリー20%20問
分野 III.ステークホルダーの関与17%17問
分野 IV.チームのパフォーマンス16%16問
分野 V.適応型計画12%12問
分野 VI.問題検出と解決10%10問
分野 VII.継続的改善(製品、プロセス、人材)9%9問

PMI-ACP®のEProjectの講座

PMI-ACP®受験対策講座 通学講座

PMI-ACP®受験対策講座 eラーニング

資格維持の条件

3年間のCCRサイクルにおける30PDUの取得

詳細はPMIサイトをご覧ください。
https://www.pmi.org/certifications/types/agile-acp/exam-prep

PMI-ACPの難易度

アジャイルにおける知識というよりマインドセットが問われます。つまり、アジャイルの原則
などに基づきどう行動するかということです。決して難しい試験ではありませんが、アジャイル
の考え方を理解しておく必要はあります。

2020年のデータですが、世界的には、39,575人の合格者がいるのに対して日本では163人となっていました。(PMI日本支部 アニュアルレポート 2020)
この急上昇の中では、EPROJECTで学習された方が数多くいらっしゃいます。

2019年のデータですが、世界的には、32,781人の合格者がいるのに対して日本では94人
となっていました。(PMI日本支部 アニュアルレポート 2019)
取得しておくことは、キャリアの意味でも価値があると考えられます。
2018年ですと日本は60人、世界的には、24,998人でした。

PMI-ACP Ⓡ は英語が必要なのか?

試験は、日本語で選択できます。ただし、申込時に記載するアプリケーションフォームは
(業務経験や学歴などを記載します)英語が必要となります。

Google 翻訳もありますし、受講者は、弊社のサポートもありますので安心して受験してください。
なお、2020年6月より業務経験を書く際に300文字以上の記載が要求されていたところが
200WORD以上となりましたので書かなければいけない量が増えました。

PMI-ACP Ⓡ 講座イメージ

PMI-ACP Ⓡ 講座について

https://www.e-project.jp/lecture/pmi-acp1-exam/

eProjectでは、PMI-ACPⓇ講座を実施しています。Eラーニング(日本語)・教室
(日本語)・Eラーニング(英語)と3つの講座をご用意しています。

https://www.e-project.jp/lecture/pmi-acp-e-learning/

※ PMI-ACP試験概要はこちら

PMI-ACP Ⓡ 講座ガイダンス

PMI-ACPⓇの参考書:

PMIではPMBOK®のような体系的な書籍が不十分であることから、PMI-ACPの
勉強のリソースとしていくつかの参考図書を紹介しています。本稿ではその参考書
についてご紹介します。

日本語で学習する際のリソースが足りないため以下の書籍も役に立つと思います
(すでに廃版になっている本もございますのでご了承ください)

Agile Estimating and Planning

Author: Mike Cohn
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional

この本には日本語翻訳があります。「アジャイルな見積りと計画づくり
~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ 単行本(ソフトカバー)」

Agile Practice Guide

Publisher: Project Management Institute, Inc.
Agile Project Management: Creating Innovative Products
Author: Jim Highsmith
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional

この本には日本語翻訳があります。
アジャイル実務ガイドとしてPMI日本支部で現在販売されています。
最近のPMBOK®にもバンドルされている場合もあります。

Agile Retrospectives: Making Good Teams Great

Author: Esther Derby, Diana Larsen, Ken Schwaber
Publisher: Pragmatic Bookshelf
この本には日本語翻訳があります。
「アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き」

Agile Software Development: The Cooperative Game

Author: Alistair Cockburn
Publisher: Pearson Education
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。

Coaching Agile Teams: A Companion for ScrumMasters, Agile Coaches,

and Project Managers in Transition

Author: Lyssa Adkins
Publisher: Pearson Education/Addison Wesley Professional
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。

Effective Project Management: Traditional, Agile, Extreme

Author: Robert K. Wysocki
Publisher: Wiley
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。

Exploring Scrum: The Fundamentals

Author: Dan Rawsthorne with Doug Shimp
Publisher: CreateSpace Publishing
この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。

Kanban In Action

Author: Marcus Hammarberg, Joakim Sunden
Publisher: Manning Publications

この本には日本語翻訳があります。「カンバン仕事術」

Kanban: Successful Evolutionary Change for your Technology Business

Improving Service Delivery in Technology Business
Author: David J. Anderson
Publisher: Blue Hole Press

この本には日本語翻訳があります。「カンバン ソフトウェア開発の変革」

Lean-Agile Software Development

Author: Alan Shalloway, Guy Beaver, James R. Trott
Publisher: Pearson Education

この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。

User Stories Applied: For Agile Software Development

Author: Mike Cohn
Publisher: Pearson Education

この本は現時点では日本語翻訳を見つけられませんでした。